原料皮の種類

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    カーフ
    生後6ヶ月以内の仔牛の革。革面積は小さいものの、キメが細かく、なめらかで傷が少ないうえ、柔軟性に富んでいます。
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    キップ
    生後6ヶ月~2年の牛の革。カーフより耐久性に富みますが、キメの細かさでは劣ります。
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    ステア
    生後2年以上経った成牛の革のこと。厚口で堅牢です。
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    バッファロー
    水牛は牛の一種ですが、革面積が少なく、表皮に独特のシボがあり、牛革に比してソフトです。バングラディッシュなどの南アジアが主です。
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    ディア
    鹿革。非常に柔軟で濡れても硬化せず、通気性に富み、伸びても元に戻ることから手袋などに多用されます。
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    シープ
    羊革。薄く、キメが細かく手に吸い付くように柔らかいのが特徴です。強度や耐摩耗性で劣ります。
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    ゴート
    ヤギ革。独特のシボが特徴。薄いが繊維が充実して硬く、強度や耐摩耗性、弾力性に富み型くずれしにくいのが特徴です。
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    ホース
    馬革。繊維の密度で強度は低いが、非常に柔らかい。コードバンと称される尻部の革は別格で強度があり、弾力性豊かです。
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    ピッグ
    豚革。3穴1郡の毛穴が特徴。硬く、堅牢で通気性に優れ、傷や水気に強いうえ型くずれしにくいのが特徴です。

なめし法

動物から剥いだ表皮の毛を取り除き、腐らないように施す加工のことです。
始まりは原始時代にさかのぼり、自然界にふんだんにあるタンニン(渋)の液に剥いだ皮をつけておいたところ腐らなくなったというのがタンニン鞣しの発祥と言われています。身近な植物でいうとお茶や柿、栗などに含まれる苦味成分がタンニン(渋)です。また、「皮」は鞣されることによって「革」となります。
その方法はいくつかあって、それぞれに出来上がる革は性質や品質などが違ったものになります。

タンニンなめし

植物の葉・樹皮・根などに含まれるタンニン(渋) を使う鞣し方法です。比較的固めでコシ・ハリがある革が多く、伸縮性が 少ないため型崩れしにくく耐久性に優れています。焼印がくっきりはいるなど、熱や日差し等により色が濃くなるという特徴 を持っています。「ヌメ革」とも呼ばれます。

クロームなめし

クロム塩を主剤として鞣す方法です。保存性、耐熱性、柔軟性に優れ、染色性が良く衣料革などに適していますが、低温で燃 やすと有害な六価クロムを生じることがあります。

コンビなめし

クロームなめしの後、タンニンで再なめしを施す製革法。双方の成分配合率で皮質が違ってきます。
タンニン→クロームの順で行う逆コンビなめしもあります。

染色&加工

なめし加工&加脂(油分を加えること)の後、タイコと呼ばれる大きなドラム状のもので回転させながら染色し、仕上げ加工を施し製革となります。その染色と加工方法は多種多様を極め、その組み合わせにより豊富なバリエーションが誕生します。

染 色

染料仕上げ

革本来の風合いを生かす為の染色方法です。自然な透明感があり、色の奥行きが出やすいという特徴がありますが、日差しなどにより退色しやすく、革が持つ傷などもカバーすることも出来ません。その代わり、通気性がよく、色補修などしやすい革となります。

顔料仕上げ

発色性がよく、塗膜を作るので水ジミなども出来にくく、カバー力にも優れています。ただし、一度傷ついてしまうと補修がしにくい仕上げです。

加 工

素仕上げ

フルタンニンでなめされた革(ヌメ革)にまったく染色を施さず、革本来の色と表情を見せる生成り仕上げ。著しくエイジングする特徴があります。

オイルアップ

なめし後、革は加脂されますが、その加脂を数回繰り返すことで多くの脂分を含ませます。

シュリンク

薬品を加え、加熱などして繊維を縮ませ、表皮にはっきりとしたシボやシワを出す加工方法です。

エンボス

革に金型をのせて高圧プレスをかけることで表面に凹凸を出す加工法。型押しなどともいいます。

手揉み

手仕事で革を揉むことでシボやシワを出す方法。水シボ、角シボなどと称されます。

ロウ引き

タンニンレザーの繊維内に獣脂などを塗り込んで革の堅牢性を高める技術。サドルやブライドルレザーがその代表名。